第46回全国町並みゼミ小樽大会実行委員長よりご挨拶申し上げます。
実行委員長挨拶
北海道・小樽にて3度目の全国町並みゼミ小樽大会を開催させていただきます。
43年前、「第3回全国町並みゼミ小樽・函館大会」を行ないました。この時は、小樽運河を埋めるか、保存するかの大論争が市を2分するほどの問題になっていました。全国町並み保存運動家のみなさんは、声高らかに「小樽運河の全面保存」を支援してくださいました。手づくりの素晴らしい大会でした。
その後、86年に小樽運河は半分埋め立てられ6車線の幹線道路が完成します。しかし、そこから小樽の観光ブームが巻き起こり、小樽運河は観光の目玉となり今日に至っています。
それから30余年が経過し、小樽は歴史文化都市の道を歩み続けていますが、市内に現存する歴史的遺産は少しずつ姿を消しています。小樽のみならず全国の歴史的町並みを有する町は、どのようにして、その町並みを保存・活用していくべきか、大きな岐路に立たされているといえる時代を迎えているのではないでしょうか。
今こそ、次の50年に向けてどのような方策で文化遺産に磨きをかけて継承していくか。
地域の将来を熱く議論する場としていきたいと思います。どうか第46回全国町並みゼミ小樽大会へご参加ください。
実行委員長 中 一夫